こんにちは!今回は、開発のスケジュール管理でよく使われえる、アローダイアグラムとガントチャートについて紹介していくよ〜!
アローダイアグラム(PERT図)とは
アローダイアグラム(PERT図)とは、プロジェクト全体の進行を見える化するための便利なツールのこと!
具体的には、様々な作業がどの程度の時間を必要とするか、それらがどのように連携して全体のプロジェクトが進行するのかを一覧表で示すもの!
この図の特徴は、それぞれの作業を矢印で表現し、それらの作業が連携する接点を丸印で表す点にあります。そして、その矢印の流れ方向に沿って、各作業に必要な時間も示されています⌚️
つまり、この図を見れば、一つ一つの作業がどのように進行し、全体としてどの程度の時間がかかるのかを瞬時に把握することができるのだ!!
このアローダイアグラムは、その有用性から「PERT図」とも呼ばれています。PERTとは「Program Evaluation and Review Technique」の略で、直訳すると「プログラムの評価と見直しの技術」となります。
その名の通り、プロジェクト全体の流れを評価し、必要に応じて見直すための非常に効率的な手法であると言えるよね💫
クリティカルパス
クリティカルパスとは、プロジェクトを進める上でスケジュールに影響が出る作業経路のこと。
クリティカルパスが遅延すると、プロジェクト全体が遅れてしまうので、絶対遅れてはいけません。
クリティカルパスを守れない男に、いい男はいないって噂だよ🥹
ガントチャートとは
ガントチャートというのは、英語で gantt chart や gantt diagram と表記され、様々なプロジェクトや業務プログラムの進行状況を一眼で把握するために役立つ視覚的な表の一種のこと!
これは生産管理や工程管理の分野で頻繁に使用され、一部では「計画表」、「スケジュール表」、「進行表」、「工程表」などとも呼ばれているのよ!
このガントチャートは棒グラフを用いたチャートで、その特徴的な形状からも一目でその役割を理解できます!
縦軸にはWBS(Work Breakdown Structure:作業分解図)を基礎とした様々なタスクやそのタスクを担当する人々を配置します。そして、横軸には日時やそのタスクの進捗率を記載するのよ!
それぞれのタスクからは、横長の棒グラフ、これを「ガントバー」と呼びますが、伸びていて、これがその作業の進行具合や期間を視覚的に示すの👀
そのため、各タスクの進行具合や、全体のスケジュール管理が容易になり、効率的なプロジェクト管理を実現するための強力なツールとなっています🧰
ガントチャートとアローダイアグラムの違い
アローダイアグラムとガントチャートは、どちらもプロジェクトの作業管理に使用される図表ですが、管理する情報や作業の細かさに違いがあります📅
アローダイアグラムでは、プロジェクト内の各作業の実行順序を管理します。一方、ガントチャートでは、作業の実施順序や優先順位を明示的には管理しません。これが両者の大きな違い!!
さらに、ガントチャートは各工程内の作業を細かく分解して管理しますが、アローダイアグラムは作業の開始から終了までを直線で繋いだフローチャート形式で表現します。そのため、アローダイアグラムでは作業の詳細な分解や階層管理は行わないの!
構造が単純なアローダイアグラムは、各作業の順序を視覚的に管理できる点がメリット!!
アローダイアグラム | ガントチャート | |
---|---|---|
表現図式 | フローチャート | バーチャート |
対象範囲 | 小規模のプロジェクト向き | 大規模のプロジェクト/複雑なプロジェクト向き |
内容 | プロジェクトの各タスクの流れ、完了時間、クリティカルパス | 各タスクの開始〜終了時間、進捗状況、プロジェクトのタスク |
特徴 | タスク間の関係性が一目でわかる、進捗状況はわからない | プロジェクトの進捗状況が一目でわかる タスク間の関係性は、わからない |
メリットとデメリット
メリット
ガントチャート
・視覚的な分かりやすい
・タスクの依存関係が分かりやすい
・進捗管理が容易
・コミュニケーションの向上
アローダイアグラム
・クリティカルパスの明示
・タスクの依存関係の明確化
・リスク管理
デメリット
ガントチャート
・依存関係の詳細が不足
・更新が手間
アローダイアグラム
・作成が複雑で時間がかかる
・リアルタイムの進捗管理が難しい
・視覚的には複雑
アローダイアグラムに関するITパスポート試験の過去問!
Q:次のアローダイアグラムに基づき作業を行った結果,作業Dが2日遅延し,作業Fが3日前倒しで完了した。作業全体の所要日数は予定と比べてどれくらい変化したか。
ア:3日遅延
正解:ウ
イ:1日前倒し
ウ:2日前倒し
エ:3日前倒し
正解は『2日前倒し』
クリティカルパス(プロジェクトの全工程を最短時間で完了するために重要な作業経路)を図る問題!
当初予定の所要日数は=以下の3つのパスのうち所要期間が最も多くなるパスの日数が
A→C→F … 2+4+5=11日
B→D→F … 3+1+5=9日
B→E→G … 3+1+5=9日
当初予定は11日で作業全体が完了する予定!
作業Dが2日遅れ、作業Fが3日前倒しで完了すると、クリティカルパスが以下のように変わるの
A→C→F … 2+4+2=8日
B→D→F … 3+3+2=8日
B→E→G … 3+1+5=9日
作業全体が終了するのは「B→E→G」が終了する9日目だから、当初予定の所要日数11日と比較して「2日前倒し」になるよ!
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アローダイアグラムとガントチャートを使ってスケジュールを守って仕事をしていきましょう!