この分析手法はフリーランスでも活用できるよ。てか、フリーランスの人ほど使っておかないとヤバいかも
PPM分析・プロダクトポートフォリオとは?
PPM分析(Product Portfolio Management / プロダクトポートフォリオ)は、ビジネスモデルの現状を評価するためのツールです。市場成長率と市場シェアを軸にして、製品を「問題児」「スター」「金のなる木」「負け犬」という4つのカテゴリーに分類します。「市場成長率」や「市場専有率」を整理するときに使う仕組みなの。”イキリコンサルもどき”はフレームワークって言うから覚えおいてね。
種を巻いて、芽が出て、花が咲いて、実がなり、枯れて種となる。という植物の循環にも似てるね。
PPM分析のメリットとデメリット
メリット
・事業の現状を視覚化しやすい
・事業の将来性を考慮して、資金・人材の投資の決定に役立つ。
デメリット
・市場の変動や競争環境の変化に弱い。
・新しい市場やニッチ市場の評価が難しい。
PPM分析の事例
例えば、その昔、ゲーム機戦争が起こったの。ファミコン率いるニンテンドー王国に、殴り込んだ2強の一角、プレイステーション(以下PS)を率いるソニー共和国、もう一つはIT業界の覇者、Xboxを率いるマイクロソフトの三国志(セガサターンは割愛)
ファミコンはソフトも含めて金のなる木だった。競争が激しくなり、CDロム勢に押されて、負け犬ラインに、PS勢のソニーとXboxはリアルCGの高スペックのガチンコバトル。ゲームの開発費はうなぎ登りを超えてドラゴン登りとでも言うくらい高騰した。
そこから離脱して、新しいタイプのヌンチャク型のジャイロコントロールでライトファミリー層のWiiが誕生するの。 きっと開発は大変で、世に出るまでは「問題児」だったはずだわ。そこから、「花形」になり「金の木」に成長する。
ちなみに、どんな事業もビジネスモデルも必ず枯れ果てて「負け犬」になっていくものなの。Wiiも当然に古いハードとなり、周りはPS4とかPS5とか、Xboxも高スペックの新型ハードを発売して行き、よりバトルは激化を極めていくわ。そこで負け犬になったWiiは、パワーアップしてWii Uがリリースされるの。スプラトゥーンなどが生まれるも、2画面ゲームは、PS・Xbox・steam(PCゲーム)等にマルチプラットフォームと言われる同時発売等ができない理由からニンテンドー以外の会社から開発を敬遠されて、Wii Uで遊べるソフトも少なくなり苦戦して行きます。
でも、その後は、みんながご存知のNintendo Switchの爆発的な活躍で、ニンテンドー王国が復権していくの。
PPM分析に使われる表をぐるぐると、まるで植物のサイクルのように、「負け犬」「問題児」「花形」「金のなる木」と回っていく。極力「負け犬」「問題児」の期間を短くして「金のなる木」を長くしたいわね。
さて、少し話を少し戻って、ニンテンドーがWii U で苦戦した理由を明確にするために使われるのは「SWOT分析」なの。
ゲーム機戦争の例えは「独断と偏見」の塊だから、異論は認める⭐️
SWOT分析とは
SWOT分析は、企業やプロジェクトの「強み(Strengths)」「弱み(Weaknesses)」「機会(Opportunities)」「脅威(Threats)」を評価する仕組みです。内部環境と外部環境を総合的に分析し、戦略を立てる際の基礎データとして活用されます。”イキリコンサルもどき”と話す時は無理してでもフレームワークって言葉を使うと話が円滑に進むよ。
SWOT分析のメリットとデメリット
メリット
・内部と外部の要因を総合的に分析できる。
・様々な状況に応用可能。
デメリット
・主観的な判断が入りやすい。
・強みや弱みの優先順位付けが難しいことがある。
SWOT分析の事例
例えば、さっき話したWii U場合、SWOT分析を用いて、強み(マリオ・新ゲームのスプラトゥーン)、弱み(2画面構成による他社開発ソフトが少ない)、機会(本体と携帯の二刀流)、脅威(PS5等の高CGゲームやスマホによるソーシャルゲームの台頭)などを分析し、戦略を立てます。
Wii Uの反省からスイッチは1画面構成になったんじゃないかな。
PEST分析とは?
PEST分析は、ビジネスの外部環境を「政治(Political)」「経済(Economic)」「社会(Social)」「技術(Technological)」の4つの要素で分析する方法です。外部の状況をつかんでリスク対策をしたりするものです。
実は、結構なテクニックが必要なの
PEST分析のメリットとデメリット
メリット
・会社の外の大きな流れをつかめる。
・予期しないチャンスやリスクを見つけられる。天気予報をチェックして傘を持つか決めるみたい。
デメリット
・情報が多すぎて、何が重要か分かりにくいことも。
・外部環境は常に変わるから、分析が古くなるのが早い。
・PEST分析の例題
PEST分析の事例
これも最近のゲーム業界で例えてみるよ⭐️
- 政治(Political): 中国を筆頭に表現規制が強くなってる。露出が多いと発売できない。
- 経済(Economic): ダウンロード販売の比率が増えている。
- 社会(Social): コロナで引き込み需要があった。コロナ明けの反動もある
- 技術(Technological): デバイス本体の性能と共に、AIやVRの技術革新もすごい。
この情報などを基に、新しいゲーム機の開発やゲームソフトを開発してるようです。日本では問題ないのに、海外で販売する時は、女性キャラクターの露出を減らさないと発売できないと言われて、キャラクターモデルの修正等に追われて苦労してるって聞きました。
自分たちの強みは、今後どうなるか、はたまた外部環境がどうなるか。それらを把握して今後の戦略やスケジュールを練っていく事は、とても大切です。
分析に関するITパスポート試験の過去問はコレだ!
Q, プロダクトポートフォリオマネジメントは,企業の経営資源を最適配分するために使用する手法であり,製品やサービスの市場成長率と市場におけるシェアから,その戦略的な位置付けを四つの領域に分類する。市場シェアは低いが急成長市場にあり,将来の成長のために多くの資金投入が必要となる領域はどれか。”
ア、金のなる木
正解:エ
イ、花形
ウ、負け犬
エ、問題児
解説:プロダクトポートフォリオマネジメント (PPM)は、縦軸と横軸に「市場成長率」と「市場占有率」を設定したマトリックス図を4つの象限に区分した、製品の市場における位置付けを分析して資源配分を検討する手法だよ。
4つの象限は、以下のような名称で呼ばれているよ。
・花形(star) … [成長率:高、占有率:高] 占有率・成長率ともに高く、これからさらに伸びる事業だよ。ただ、成長に伴い占有率の維持には多くの資金が必要とする事業だよ
・金のなる木(cash cow) … [成長率:低、占有率:高] 市場の成長がないから追加投資が必要ではない。市場占有率の高さからの稼いでる事業だね。
・問題児(problem child) … [成長率:高、占有率:低] 成長率は高いが占有率は低いので、花形製品とするためには多額の投資が必要。投資が失敗し、そのまま成長率が下がれば負け犬になっちゃうため、シビアな対応を必要とする事業だよ。
・負け犬(dog) … [成長率:低、占有率:低] 成長率・占有率がともに低く、新たな投資による利益の増加も見込めないため市場からの撤退を検討するべき事業
よって、市場シェア(占有率)が低く、市場成長率が高い領域は「問題児」です。したがって「エ」が正解!
ITパスポート試験をスマホで手軽に勉強
「えろ勉」も戦略的に開発&運営しております。この記事が勉強になった!ためになったよ〜って思ったら、なんかアクションをお願い!!「えろの力で勉強するゲーム:えろ勉」
勉強ゲームはゲーム業界の常識から見ると「負け犬」みたいなんだけど、実は「問題児」なんじゃないかと思ってるんだ。