今回は、「DevOps」を紹介していくよ〜!
開発では重要な考え方だからみんなしっかり覚えてね!
DevOpsとは
DevOps(デブオプス)という言葉は、「開発(Development)」と「運用(Operations)」の2つの要素を融合させた言葉で、「開発部門と運用部門が密接に協力し合い、効率的かつ迅速にシステム開発を推進する手法」のこと!
DevOpsという考え方は、ソフトウェア開発の現場で起こりがちなチーム間の摩擦から生まれたの!
ソフトウェア開発では、新たな機能の開発を担当する開発チーム(Dev)とサービス運用と保守を担当するチーム(Ops)で対立がよく起きちゃうの。
その原因は例えば、Devチームが新しいバージョンのミドルウェアやライブラリの導入を希望するとき、Opsチームはセキュリティ上の観点や運用ポリシーを理由に許可しないことがよくあります。
Devチームは、「新しい機能の開発をなんで止めるんだ💢」
Opsチームは、「お前らの要求は、サービスの安全性や保守性を脅かすもので、オレたちの役割を無視している💢」
といった対立がしばしば。

しかし、DevチームもOpsチームも、最終的には価値あるサービスをユーザーに提供するという共通の目標を持っています。その目標を達成するためには、互いに対立するよりも協力しあうべき!
現代のビジネス環境は常に変化しており、迅速なソフトウェア開発が求められています。
そのため、内部的な対立によりプロジェクトが停滞することは避けなければなりません。
そこで、「チーム間の対立を解消し、一緒にスムーズに開発を進めていけるようにしよう」という考えが求められ、それがDevOpsという考え方につながっているのよ!
でも、デブオプスって、なんかのボスモンスターの名前みたいじゃない?
DevOpsのライフサイクル
DevOpsとは、開発から運用までの一連のプロセスを統合する手法で、そのプロセスは「プラン」「コード」「ビルド」「テスト」「デプロイ」「運用」「DevOps導入の利点とメリットモニター」という7つの段階から成り立っています。

プロジェクト全体のタスク管理や開発の要件を明確にし、計画を立てる段階です。ここで明確化された要件と計画は、その後の開発作業の指針となります。
この段階では、先のプラン段階で定義された開発要件を基に、プログラマーが具体的なコードを作り出します。このコードは、アプリケーションやソフトウェアの最も基本的な要素となります。
ここでは、先程作成されたソースコードを使って、実際に動作するアプリケーションやソフトウェアを生み出します。この過程を通じて、考えたアイデアが具現化されます。
この段階で、ビルドしたアプリケーションにバグや不具合がないかを検証します。このテストによって、ユーザーに提供される製品の品質を確保します。
ここでは、テストをパスしたアプリケーションを実際の環境、つまり本番環境に展開します。これによって、アプリケーションはユーザーに対して実際に利用可能となります。
この段階で、製品を継続的に動作させるための保守や管理作業が行われます。ここでの努力により、アプリケーションの安定した運用が続けられます。
最後に、製品の運用から得られた情報やユーザーからのフィードバックを確認し、必要な改善点を見つけ出します。これによって、製品は絶えず進化し続けます。
これらのステップを順番に、そして継続的に実行していくことが、DevOpsの真髄!このサイクルを通じて、開発から運用までのプロセスがスムーズに統合され、より効率的な製品開発ができるよ!
」この一連のステップの名前、Bossモンスター「デブオプス」が使う魔法って思えてしまう。
DevOpsとアジャイル開発の違い
「DevOps」と同じ文脈でよく耳にするフレーズが、「アジャイル開発」です。
アジャイル開発とはソフトウェア製造の手法でソフトウェアを機能ごとに小さく区切り、「計画・開発・リリース」のフェーズを短い期間で頻繁に行う手法です。
DevOpsも効率的かつ迅速にシステム開発を推進する手法のため、違いがわかりづらいかもしれません。
特徴 | DevOps | アジャイル開発 |
---|---|---|
目的 | 開発と運用の連携と自動化により、ソフトウェアのリリースと運用を効率化する | ソフトウェア開発プロセスの効率化と柔軟性向上 |
対象 | 開発チームと運用チーム | 主に開発チーム |
文化とプロセスの統合 | チーム間の連携を重視し、文化とプロセスを統合 | チーム内および顧客との密な連携 |
一言で言えば、DevOpsとは「開発(Dev)と運用(Ops)が協調することが重要」であるという考え方です。DevOpsというフレーズは、具体的なツールや作業フローだけを指すものではなく、企業の文化や思考法といった組織的な側面も含んでいるの!
対照的に、アジャイル開発は、具体的なソフトウェア開発の手法を指す名前!
しかしながら、アジャイル開発を実行する上で、DevOpsの考え方やアプローチが必要となることが多いのです。
DevOpsとアジャイルは、それぞれ背後にある考え方や目的が異なりますが、互いに深く関連している言葉でもあります。それぞれの特性を理解し、適切に活用することで、効率的で柔軟なソフトウェア開発ができるのよ!
DevOps導入のメリットとデメリット
DevOpsの採用には多くの利点がありますが、その主なものとして「開発プロセスの円滑化」「生産性の向上」「リリーススピードの加速」が挙げられます。
開発チームだけ、運用チームだけの最適化ではなく、開発、リリース、運用をすべて見渡した効率化ができるようになります。
メリット
開発プロセスの円滑化:開発チームだけ、運用チームだけの最適化ではなく、開発、リリース、運用をすべて見渡した効率化ができるようになります。
生産性の向上:適切に運用するためには、そのライフサイクル全体で様々な支援ツールを活用することが求められます。ツールで自動化することにより生産性が向上するのよ!
リリースのスピードが向上:生産性が向上することによってよりライフサイクルが一周する速度が向上し、リリーススピードが向上する。
デメリット
DevOpsが向いてない開発プロジェクトもある:長い開発期間(半年や1年など)と運用期間を通じて、要求の変更が一切ない場合は、ウォーターフォール開発の方が適している。
様々な自動化に取り組む必要がある:繰り返し実行されるプロセスを自動化することが重要視されます。
DevOpsに関するITパスポート試験の過去問!
Q:ソフトウェア開発におけるDevOpsに関する記述として,最も適切なものはどれか。
ア:運用側で利用する画面のイメージを明確にするために,開発側が要件定義段階でプロトタイプを作成する。
正解:ウ
イ:開発側が,設計・開発・テストの工程を順に実施して,システムに必要な全ての機能及び品質を揃えてから運用側に引き渡す。
ウ:開発側と運用側が密接に連携し,自動化ツールなどを取り入れることによって,仕様変更要求などに対して迅速かつ柔軟に対応する。
エ:一つのプログラムを2人の開発者が共同で開発することによって,生産性と信頼性を向上させる。
正解は『開発側と運用側が密接に連携し,自動化ツールなどを取り入れることによって,仕様変更要求などに対して迅速かつ柔軟に対応する』
DevOps(デブオプス)は、開発を意味する Development と運用を意味する Operations を組み合わせた造語。開発担当チームと運用担当チームが緊密に協力・連携し、柔軟かつスピーディに開発を進めるソフトウェア開発手法

「運用側で利用する画面のイメージを明確にするために,開発側が要件定義段階でプロトタイプを作成する」プロトタイプ開発のこと
「開発側が,設計・開発・テストの工程を順に実施して,システムに必要な全ての機能及び品質を揃えてから運用側に引き渡す」ウォータフォール開発のこと
「一つのプログラムを2人の開発者が共同で開発することによって,生産性と信頼性を向上させる」ペアプログラミングのこと
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DevOpsで開発チームと運用・保守チーム仲良くやっていこ〜!
