会社が儲かってるかどうかを見ておくのは大事だよね。⭐️
PLとはProfit and Lossの略で「損益計算書」の事を言います。CFはCash Flowの略で、日本語でもそのままで「キャッシュフロー」です。損益計算書とキャッシュフローはちょっと違うので、そちらから説明しますね。
現金主義と発生主義
現金主義は、現金の流れを優先した見方です。発生主義は、取引の契約が発生したタイミングを優先した味方です。現金が実際に動いた時点で収入や支出を計上します。
たとえば、100万円のイラストのお仕事を受注しました。いろんなパターンの契約形態が考えられます。発生主義の場合は、契約を交わした時点で計上します。PL(損益計算書)はこちらに当たります。でも、イラストを完成して納品して初めてお金をいただける場合がほとんどです。お取引先から入金されたタイミングで計上するのが現金主義です。CFであるキャッシュフローはこちらの場合ですね。
一般会計は発生主義。なんでなの?
ほとんどの企業は発生主義で会計をつけています。理由は明確です。税務署への納税を計算するのが発生主義の損益計算書で提出するからです。
起業当初は、PLでは儲かってるのに、税金が払えない!なんで?儲かってるのに!!!という場合も少なくありません。それは、イラストのお仕事をたくさん契約してもらったけど、サボってしまって納品できてないからお金が入ってこないの!!って時に起こり得ます。PL上では売り上げが立っているで、それに対して税金を払わないといけないのです。手元に入金がないのに、、、、
聞いた事あるぞ、黒字倒産
あるあるパターンの例え話をカンタンにご紹介いたします。1件400万円の単価で、1人が3ヶ月で完成する規模のホームページ制作のお仕事を3件いただきました!3件とも納期は3ヶ月後です。喜んだのは束の間。1人では絶対に納品が不可能です。それならば、よし!人を雇うぞ!と雇った場合を見てみましょう。
400万 x 3件 で売り上げ1200万円だ!自分と給料100万円の人員を3人雇って、1人が3ヶ月に1件のホームページを納品すれば3ヶ月以内に、全部納品できる!さらに自分は何もしないで300万円も儲けられぞー!ボロ儲けや〜ん♩
黒字倒産の例
こちらのホームページ制作の契約が全て納品後の入金だった場合。
従業員の給料が払えなく、黒字倒産になります。PLで計上した3ヶ月だけを見ると間違いなく300万円が手元に残り、そこから自分の報酬が得られるはずなのですが、実態は給料が払えず資金が足りない状況です。
こちらを「資金ショート」と言います。
発生主義であるPLでは利益が出ていても、実際は現金が入ってないので、お給料の支払いができません。これでは従業員は辞めてしまい、順調に納品するはずだった仕事も完了しません。となると、もちろん売上の入金はなく、借金だけが残ってしまう倒産になってしまいます。
これを防ぐには納品後の入金ではなく前払いにしてもらう事で防げます。全額前払いが無理でも半分を前払いにしてもらう事でも防げます。
また、上記の図のようにお金の流れを時系列で把握するのがキャッシュフローです。キャッシュフローを把握して、契約形態等を工夫する事で、資金ショートを防ぎ、倒産を免れる事ができます。
実際は、こんなにスムーズにいかないんだけどね⭐️取引先が急な仕様変更を「ゴリ押し」してきて仕事が完了できず入金が伸びたり、従業員が飛んだりして、納期に間に合わないとか😭
赤字でも倒産しない奥の手
逆に、赤字でも倒産しない場合があります。これは主に「借入」をうまく使う場合です。借入金で運転資金を補填し、事業を継続できるのです。100万円のお仕事を12件獲得できて、ウハウハ!! と思ったら、実は年末にしか仕事が発生しない事がわかりました。しばらくは仕事がない!でも、来年また同じだけ、仕事が来るのはわかってる!そんな時に、お金を借りるわけです。「繋ぎ資金」とも言います。
ただし、これも借金が膨れ上がると危険…。赤字でも生き延びる企業の背後には、しっかりとした資金調達計画が必要になるわけです。
倒産しないように借金したり、支払いを待ってもらったり、融資を募ったりするのを「資金繰り」と言います。キャッシュフロー管理が苦手な人ほど、資金繰りに奔走されてしまいます。
キャッシュフローを巧みに生かした必殺技、その1
大企業では、「月末締めの翌々月末払い」なんてのを見かける場合があります。大企業になると会計処理も膨大なので1ヶ月じゃ終わらないよ〜なんて理由は納得できます。しかし、ちょっと、ここは疑ってみましょう。大企業には珍しくない1億円の取引を例えに出します。
例えば、100万円の車を100台購入しました。1億円かかります。「月末締めの翌々月末払い」だと、まだ、手元に1億円はあります。この1億円を支払うまでに約60日あるわけですね。つまり、60日間は1億円を活用する事ができるのです。
例えば、この期間に仕入れた車をドカっと、海外にオリャーって売って仕舞えば、元手が0円でビジネスが回せてしまうわけです。小さい会社では1億円も用意するのは難しいですが、大手となれば、「月末締めの翌々末払い」というキャッシュフローを活用した技を使って、自分のお金を1円も使わずにビジネスができちゃうのです。信用力があるからできる必殺技です。
商売人は下でも出すなって諺があるように、支払いを遅らせるだけで、ビックリするくらいの利益がでちゃうのね⭐️
キャッシュフローの悪用
さらに、キャッシュフローを悪用した、なかなか捕まらない詐欺の手法をご存知でしょうか。
通称「ポンジスキーム」と言われます。例えば、あるA氏が元金補償で毎月10%の利息を払うから100万円を貸してと言われます。「絶対に儲かるビジネス」だから損はさせないし、このチャンスをくれた君には、めいいっぱい恩返しをする!だから通常よりたくさんの利息を渡すよ!と、こんな感じでしょうか。
A氏は初めの3ヶ月は約束通り毎月10万円をくれました。本当に毎月10%の利息をくれるんだ!なら、もっとお金を貸すよ!と、次は1000万円を貸しました。すると翌月には110万をAはくれました。A氏曰く、「このビジネスをもっと大きくしたいから、元手がもっと必要なんだ。お金持ちの友達を紹介してくれないか?」今まで約束通りに利息の10%を払ってくれてたので、その事を友達に紹介します。複数の友達から合わせて4億円を集める事ができました。もうわかりますね。A氏は翌日から音信不通になるわけです。よくニュースで見かける投資詐欺です。
ここで詐欺師のキャッシュフローを見てみましょう。A氏が毎月払う利息の10%は、ただ、預かったお金を分割して返してるだけなのです。実際はビジネスをしていません。ビジネスしているフリだけで十分なんですね。約束通りの利息10%(本当は借りた金)を渡す事で「信用」を得ます。信用してもらったら、友達を含めて多くの人を紹介させ、多大なお金を集めてもらう。大金が集まった頃合いで、バックれる作戦です。
これが、なんで捕まりづらいかというと、最初の3ヶ月は、見かけ上は利息を払っているので「契約を守っている」また「この時点では被害者はいない」つまり、訴えられもしないし、訴えても実害が証明できないので逮捕ができない。という理由なのです。
キャッシュフローを理解することは、ただ数字を追うだけでなく、実際のビジネスの動きを把握することにもつながります。倒産を防ぐ最大の防御にもなるし、最凶の詐欺にも使えてしまう強力な指針でもあります。
「キャッシュフロー!!」なんか、プリキュアの必殺技にもあったような気がしてきたわ。
キャッシュフローを把握すれば「借金」を味方にできる
ローンの活用
キャッシュフローが理解できれば、お金を借りてビジネスを急速に伸ばす事ができます。個人でのローンも同じです。マイホームのローンや自動車ローンも借金です。家計簿というキャッシュフローを把握すれば、手元にお金がなくてもローンという借金で車を手に入れて生活が楽ちんになったり、マイホームを手に入れてハッピーライフスタイルを送る事も可能です。コツコツと貯金して現金でマイホームを買う頃にはおじいちゃんになって、住んだら、すぐに死んじゃった。よりも、キャッシュフローを把握して、無理なく借金を活用して住まいを充実される事もできます。
必殺の「後払い」
先ほど紹介した「月末締めの翌々月末払い」は後払いの代表例で、仕入れや支払いを後回しにする方法です。支払い期間を延ばすことで、一時的に現金を確保できます。ただ、これも相手企業との信頼関係が必要ですし、あまりに遅延すると信用を失うリスクも。バランスを取る事が大切です。
ファクタリング
ファクタリングは、売掛金を金融機関に売却して現金を得る方法です。売上は上がったけどまだ現金が入ってこない…そんな時に役立ちます。「給料の前借り」と同じですね。ただし、一定の手数料がかかるので、コストと利益をよく考えて使う必要があります。前借りも借金という認識するべきです。
売掛金は要チェック!増えても安心するな!
売掛金とは代金は後払いで販売した掛取引の売上金額のことです。売掛金が増えるという事はPL上では収入が増えますが、CF上では、それに伴う仕入れや人件費が使われるので現金は減って行きます。売掛金が増えすぎると先ほどお伝えした「黒字倒産」の危険が高まります。
うちの会社は、小さいので、お仕事を受ける時は「前払い必須」だそうです。後払いにしてお金が入らなくて倒産をしてきた企業をたくさん見てきたトラウマらしいです。こわ!
キャッシュフローの発展系・在庫の回転率
在庫は、置いておくだけでコストがかかります。ですから、在庫を「フル回転」させることが大切です。これは、商品を素早く売って現金化し、新しい在庫を購入するサイクルを早めることを意味します。在庫を長く持つと資金が縛られるので、効率よく回転させることがキャッシュフローを改善します。回転率を把握しないで潰れていくお店は少なくないのです。
これらの技を使えば、キャッシュフロー管理がグッと楽になります。ただし、どの方法もリスクが伴います。だからこそ、しっかりとした計画と理解が必要なの。キャッシュフローを巧みに操ることが、企業経営の上で非常に重要なスキルとなりますわ。キャッシュフローも女の子もちゃんと把握してね❤️
ITパスポート試験に出題されるのは用語の理解
試験には用語を理解しているのか試されるような問題が出題される傾向にあるわ。この辺りの用語を押さえておくと完璧ね。
固定資産:高額な品物は経費ではなく資産として計上されます。土地・建物・車など、10万円以上の品物は資産になります。資産が増えても現金は増えませんが、資産を売却すると現金が増えます。
耐用年数:価値が0円になるまでの年数です。新車なら耐用年数が6年です。
減価償却:資産も建物や車等は古くなると価値が下がるものがあります。資産価値が減ったのを金額で表す項目が減価償却です。 600万の車なら毎年100万円が減価償却としてマイナス計上されます。会計上はマイナスでも現金が減るわけでないのが要チェックポイントです。
キャッシュフローに関するITパスポート試験の過去問はコレだ!
Q, キャッシュフロー計算書において,キャッシュフローの減少要因となるものはどれか。
ア、売掛金の増加
正解:ア
イ、減価償却費の増加
ウ、在庫の減少
エ、短期借入金の増加
解説:キャッシュフロー (C F)は、手元にある現金の増減、つまり収入と支出を把握する批評です。
売上債権の増加は、期首と比較してその増加分が現金として外部に流出してしまったと考えます。したがって、キャッシュフローの減少要因となります。
減価償却費は固定資産の取得に掛かった費用を耐用年数で分割して経費と計算します。
資金の流出を伴わない費用です。 在庫の減少は、その減少分の在庫が現金化されたと考えます。したがって、キャッシュフローの増加要因となります。
短期借入金の増加は、企業内の現金が以前より多くなったと考えます。したがって、キャッシュフローの増加要因となります。
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